ベスの愛が真実の愛であるかはちょっと疑わしいなと思いながら見ていた。ヤンとベスの出会いのエピソードが描かれないから。だから、ベスは、ヤンをただ自分の真実の愛を求めるための偶像として利用してるだけなのかと思った。
"神"も、ヤンと同じで、自分を正当化し律するための道具に過ぎないのではないか、彼女は善きことに対して脅迫的で｢神経質｣なのだと。
愛が倫理に反してしまうのは、その愛が歪んでるせいなのではないかとも。
そういう見方もありなのかもしれないけれど、結果としてこの映画は彼女の愛を、やり過ぎと言えるほど全肯定して描いていた。
そうじゃない、これでいい、これこそが真の愛なんだよ、と。
それはそれで思い切りが良くて、好きだった。
救いのないラストだと聞いていたので、てっきり彼女が最期には自分の誤りを全て認め悔いて終わるのだと思ってたけれど真逆だった。
うーん、どの辺をとって鬱映画だって言ってるんだろう…
それにしてもベスはどうやって真実の愛を見つけたのか気になりますね
