多比良

ええじゃないかの多比良のレビュー・感想・評価

ええじゃないか(1981年製作の映画)
4.0
江戸時代末期に突発的に発生した謎の運動「ええじゃないか」に興味を持ったので鑑賞。
物語のクライマックスを終盤でお祭り騒ぎへ繋げる展開は、フェリーニの「8 1/2」、クストリッツァの「アンダーグラウンド」を連想した。
80年代邦画の表現規制は今と比べるととても寛容で、なかなかに骨太で見応えのあるドラマだった。

あと映画の筋と関係ない余談だけど、DVD特典の予告編に「歴史が人を作るのか 人が歴史を作るのか」という問いが使われていて、
この言い回しはエルマンノ・オルミ「楽園からの旅人」(2011)のラストカットにもあった。
てっきりその映画が初出だと思ってたので、今回見つけた時は意外だった。昔から広く使われている格言なのかも知れない。
多比良

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