つきみだんご

34丁目の奇跡のつきみだんごのレビュー・感想・評価

34丁目の奇跡(1994年製作の映画)
4.0
年末のクリスマス商戦でデパート業界は大わらわ。古くから続くデパート・コールズの企画部長・ドリーはある日、パレード前に起こったアクシデントにより、代打のサンタ役としてたまたま近くに居合わせた人の良い老紳士、クリス・クリングルに出演を依頼する。

子供たちへの愛情に富んだクリスの人柄もあってパレードは大成功。クリスはコールズのお抱えサンタとなり、一躍人気者となるが、それをよく思わないライバル企業4ショッパーズはクリスのスキャンダルを無理やり作り出し、「精神に異常がある」として病院送りにしてしまう。

彼の人柄をよく知るドリーと娘・スーザン、そしてドリーの良き理解者・ブライアン弁護士は協力してクリスを救い出そうと奔走する。かくて、「サンタクロースは実在するのか?」という前代未聞の裁判がNYの法廷で幕を開けるのだった。

クラシカルな雰囲気がとってもいい味を出している名作。また、"サンタクロース"という誰もが子供の頃に信じた夢物語を心ある大人達が守る話でもあり、夢は何者にも貶されてはならないことを思い出させてくれる。もちろん、作中での「サンタクロース」ことクリスの粋な計らいの数々にほっこりすること間違いなしだ。

「果たしてどちらが正しいのでしょうか?笑顔を引き出す嘘か、涙を流させる事実か」誰にだって、少しの夢を見る権利ぐらいあるのだ。