RAY

34丁目の奇跡のRAYのレビュー・感想・評価

34丁目の奇跡(1994年製作の映画)
4.0
“クリスマスはこれで良い”


僕はクリスマスに対して、特別な思い入れというのは無いのですが、たとえば街がイルミネーションで輝いたり、それと同時に街や人が賑やかになることは、何だか楽しさをお裾分けしてもらってる様で嬉しくなります。


普段、映画を観る場合はリアリティだとかを重要視してしまうものの、クリスマス映画となると、寧ろそれが無いものの方を好んでいる気さえします。

リメイク作品であるこの映画もまた、圧倒的な多幸感を与えてくれます。
理屈ではない幸せ。たとえばそれがサンタクロースであったりする。
この作品の良いところは、まさに、「サンタクロースはいるんだよ」と言い切っているところだと思うのです。
また、“子供たちにとってのサンタクロース”の描き方がとても良い。
色んな子供たちがいて、色んな願いがある。同時に色んな悩みもある。
子供たちにとってのプレゼントは、必ずしも“物”でないことも教えてくれる。
サンタクロースを通して、色んなことが見えてくる。
きっと“あり得ない話”なのだろうし、所謂、“お約束”の展開なのだけど、クリスマスはこれで良い。いや、これが良いのだと思う。

ひとつだけ付け加えておきたいことがあります。
今回、僕はこの映画を一人で観るのではなくて、友人と鑑賞しました。
「クリスマスらしい映画が観たい」と言う友人の提案が動機なのですが、結果、そうして本当に良かったと思っています。
この映画ならではの、そして、クリスマスならではの多幸感を共有することは、相手が”友人”と言うのが逆にどこか恥ずかしくも、それ以上にたくさんの笑顔をくれたと言うか。
誰と観るのかはとても大切なことなのだなとあらためて実感しました。


是非、家族と、恋人と、はたまた友人と(笑)、色んな誰かと観ると良い映画だと思います。

クリスマスのおともに。
観て良かった。
RAY

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