人嫌いで変わり者のイヌールは仕立屋を営んでいる。そんな彼の楽しみは向かいの部屋の美しい女性アリスの生活を覗きみること。
ある日アリスはイヌールに覗き見をされていることに気づく。しかしそんな彼を気味悪がりながらもなぜかアリスは彼に近づいていく。それには隠された理由があった。
「鑑定士と顔のない依頼人」に続き、可哀想なおじいちゃまの恋愛ものでした…。
確かに覗き見はいけないし、ペットのネズミも気持ち悪いし、イヌールは決して恋愛対象にはならないかもしれないけど!
よく見ればまつ毛が長くて可愛らしい顔つきだし、洋服もオシャレで小綺麗だし、何よりどんな人であっても人を想う気持ちを利用して陥れるのは、腸が煮えくり返る!
でもイヌールもヴァージル(鑑定士と〜)も何をされても愛する気持ちも変わらないし、一時でも夢を見れてよかったって顔を最後に見せてくれるのが余計に切ない。その気持ちもわかるしね…。
そしてこの手の映画を観るといつも怒りに震えるけど、嫌いじゃないむしろ好き。