凛太朗

大列車強盗の凛太朗のレビュー・感想・評価

大列車強盗(1903年製作の映画)
3.0
世界初の西部劇と呼ばれる作品。
監督はエドウィン・S・ポーターで、発明王トーマス・エジソンのエジソン社によって制作されています。

タイトルの通り列車強盗の映画で、西部劇には欠かせないカウボーイや銃や馬などが登場。
ラストシーン(このシーンが冒頭に来る場合もあるそうな)のワンショット、強盗団のリーダーがカメラに向かって発砲するシーンは、当時の観客はびっくりしたんじゃなかろうか?
明確なプロットがあり、ロケーション撮影が行われていて、それを活かした撮り方になっていたり、後にグリフィスの代名詞となる、別々の場所で起こっている同時系列の事象を繋ぐクロスカッティングという編集技法が使われていたりします。

今では、厳密には西部劇じゃないと言われてますけどね。西部じゃなくて、西海岸のニュージャージーで撮ってるからとか、これ以前にも西部劇らしい映画があったからとか、強盗映画からヒントを得て作られているからとか。

今観て真新しさがあるわけではないけど、映画の歴史的に見て非常に重要な作品。
凛太朗

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