Koshi

バッドボーイズ2バッドのKoshiのレビュー・感想・評価

バッドボーイズ2バッド(2003年製作の映画)
3.9
「WHOOSAH!(ウ〜サァ〜!)」

本作は、マイケルベイ監督による『BAD BOYS』の続編である。
今回、マイク(ウィル・スミス)とマーカス(マーティン・ローレンス)の最強バディが挑むのは、麻薬シンジケート。
舞台は、前作と同じくフロリダ州マイアミであるが、終盤には、麻薬シンジケートのボスのアジトがあるキューバへと移動する。そんな本作は、前作と比べ、アクションもスケールも大幅にアップした作品であるのだ。



この映画は、物語冒頭から最後までお腹いっぱいになるくらい観る者のテンションを盛り上げてくれる。それにしても、物語の冒頭から随分と飛ばしすぎである。KKKとの銃撃戦でのアクションからもう見応えがあった。あれは真似したくなるなあ。『ホットファズ』でこの場面をオマージュした気持ちが物凄くわかる。あんなカッコいい撃ち方1度でいいから試してみたいとそりゃあ誰しも思うよね。

前作での消化不良を本作では物の見事にぶち壊してスッキリさせてくれたと思う。金が底をつくまで、やれることは全てやりきったぞといったような清々しさがこの作品からヒシヒシと伝わってくる。前作よりアクションも爆発も数十倍パワーアップしており、ストーリーに関しても前作より遥かに面白く作られている。弾丸・麻薬・車が激しく飛び交うだけでなく、挙げ句の果てには死体まで飛び交ってしまうほどメチャクチャな作品なのである。

おそらく真面目にストーリーを追いかけながら本作を観ると、勢いに圧倒されっ放しで、全く付いていくことができないであろう。本作は自らの頭を柔らかい状態にしてから観るのがベストであると思う。真面目に観ていると痛い目にあってしまうはずだ。目の前で繰り広げられる想像以上の光景の数々に疲弊してしまうからだ。そのくらい本作はクレイジーな作品なのである。このようなぶっ飛んだ作品は、観ているこっち側もぶっ飛んだ頭で迎えてあげるのが礼儀なのかもしれない。その方が両者とも最高に楽しいはずだ。

また、銃撃アクションやカーチェイス好きにはたまらない1品だと思う。きっとド派手過ぎるアクションの連続にゲラゲラと腹を抱えて笑ってしまうこと間違いない。そしてこの映画、何と言っても爆発に次ぐ爆発シーンが見所であろう。こんなにも1つの映画の中で爆発シーンが存在するのは絶対本作だけしかありえない。爆発好きは必見である。



私の好きな場面は、次の2つの場面だ。
1つは、高速道路でのド派手過ぎるカーチェイスの場面。そしてもう1つは、キューバでの大規模な作戦をマイクとマーカスら警察が遂行する場面である。


高速道路でのカーチェイスでは、マイクとマーカスがマイクの愛用車であるフェラーリに乗ってハイスピードカーチェイスを繰り広げる。この場面、観ているだけでワクワクするし、何と言っても助手席のマーカスの顔やリアクションを観ているだけでも大満足なのである。超面白い。マイケルベイ監督よ、この場面だけで何台車を壊せば気が済むんだ!と確実に突っ込みたくなることであろう。比喩とかではなく、この場面は目が醒める。それぐらいド迫力なのだ。


キューバでの場面は、銃撃戦、爆発、そしてカーアクションの全てがぎっしりと濃縮された贅沢すぎる場面である。それもどのアクションも最大級にド派手過ぎるのだ。これらを好きになれない理由なんて私には持ち合わせていない。ド派手過ぎてとにかくゲラゲラ笑ってしまうのだ。やり過ぎを遥かに凌駕したとんでもアクションの連続なのである。キューバでのアクションは、もう何も考えずに単純に目の前で起こっている光景をただただ楽しむ事が出来たと思う。話の内容なんてどうでもよくなるくらいのド派手さであった。
もうやめてあげて、と言ってあげたくなるほどやり過ぎの警察たち。軍隊まで出てきて戦争並みのことをしているよ、あんたら。笑
家を突き破ってどんどんハマーで進んでいく場面なんか笑わずにはいられない屈指の名場面であろう。いやあ、とんでもなく最高であった。




映画館での爆音上映、それもレイトショーという状況で本作を観ることが出来たら、どんなに最高であろうか。1度でいいから、そんな状況で私もマイク、マーカスたちと共にとことん盛り上がってみたいなあ。このような理想の下で最新作を観れるかもしれないと想像すると、ワクワクが止まらない。
Koshi

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