ギリシャの歴史を調べながら鑑賞
帰る場所のないエレニは旅を続ける。静かな映画だからこそ、ラストのエレニの慟哭に感情を揺さぶられる。慟哭が止み、波の音だけとなり、物語が終わる。エレニの災難に、まるで…
テオアンゲロプロス監督作品らしい
愛と不条理に溢れている。
エレニがうなされるシーンが
叫び声が、辛すぎる。
内戦、戦争、
平和であり続けることは、
かくも難しいことなんだろうか。
霧の中…
なんとも哀しい物語。DVDジャケットの裏には、この映画で描かれる愛と悲しみ、歴史の激動は、私の母が実際に生きたものです、とある。
白布のはためく中、オーケストラが音楽を奏でるシーンはなんとも美しい…
故郷を失った人間は、一生難民になってしまう。
新たな土地で安寧な暮らしを手に入れようとも、その事実は変わらない。
祖国とは一体何なのか。
所詮は目に見えない線によって作られた概念に過ぎない。
自然に…
↓のレビューは、以前のアカウントにて投稿したレビューになります。
☆☆☆☆★
残念ながら彼の"使命"はもう観られない
1919年ロシア革命で難民となった一行の前には海があり先には進めない。この…
このレビューはネタバレを含みます
テオ・アンゲロプロス『エレニの旅』を観ていて印象的だったのは、象徴的なモチーフを多用した心象風景と、長回しによる時間の表現である。
印象的なモチーフとして繰り返し用いられていたのは水、布、ウエ…
【第54回ベルリン映画祭 コンペティション部門】
『旅芸人の記録』テオ・アンゲロプロス監督作品。エレニ三部作の一作目だが、三部作の最終作撮影中に事故で急死したため未完となっている。日本ではアンゲロプ…