hajime363

魚と寝る女のhajime363のネタバレレビュー・内容・結末

魚と寝る女(2000年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

キムギドク監督の作品は全て大好きですが、本作は特に良いです。

痛々しさに美を感じさせられる稀有な映画だと思います。傑作。

恋人と浮気相手を殺して逃亡している男、そんな男に惚れて罪を犯す女。

主軸にあるのは“嫉妬心”という内面の痛々しさですが、乱暴な性描写(執拗な排泄描写含む笑)や“釣り”描写における暴力性など視覚的にも痛々しいです。
…なんですけど、舞台が幻想的で美しい。湖に浮かぶ小屋たちの叙情的でありながら、現実にはない独特の佇まいが良い味出してます。
(実在するなら訪れてみたいな、と思いましたが全部セットのようです。)

原題はthe isles(島々) 。邦題はミスリードを誘発するという意味で個人的にはネガティブ。言葉としては素敵ですがパンチが強すぎるんですね。たぶん。
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