しんどう

灼熱の魂のしんどうのネタバレレビュー・内容・結末

灼熱の魂(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作。
文句なしに面白かった!観ていて爽快感がある作品ではないけど、思わず叫びたくなるようなパワフルな展開の連続で心底圧倒されました。
女性、というか人間はここまで強くなれるのか、生き抜けるのかというくらい魂を蹂躙される。酷い仕打ちと拷問を受けた先のさらに悲運な運命。プールサイドで見つけたかかとの印を持つ男の顔を見た瞬間、観ているこちらも凍りついてしまった。
母はなぜ真実を子に明かしたのか。彼女が明かした負債は子供たちにとっては抱えきれないほどの痛みだ。子供達にとっては知らない方が幸せだったかもしれない。それでも自分達の祖国の現実をしっかりと見つめて欲しかったのかな。
民族戦争の実態は私達には遠い国の出来事に思えてピンとこない。それでもこの映画を観たことで考えるきっかけになった。
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