Jumblesoul

蝉しぐれのJumblesoulのレビュー・感想・評価

蝉しぐれ(2005年製作の映画)
3.0
原作は藤沢周平の架空の藩である海坂藩ものの代表作。
主人公の少年時代になる前編が素晴らしい。文四郎役の石田卓也と、おふく役の佐津川愛美のフレッシュな好演は見事。特に、おふくが故郷を離れて江戸に向かう時のせつない表情には感動する。
松本幸四郎登場の後半は、時代劇大定番の世継ぎ争いものになるのでつまらない。幸四郎は同時期にテレビ映画で演じた、熱血漢版の坂本龍馬の方が良かった。
そして素朴なキャラが可愛かったおふく役は木村佳乃。いくら何でもこれはミスキャストで、帰国子女の木村は雰囲気が垢抜けていて、かつての下級武士の娘が成長した女性にはとても見えない。全編の半分しか出てないのに、某アカデミー賞の主演女優賞を受賞なんて茶番もあったとか。
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