emily

赤ずきんのemilyのレビュー・感想・評価

赤ずきん(2011年製作の映画)
3.0
 ヴァレリーは幼馴染のピーターと愛し合っていたが、親が決めた婚約者ヘンリーがいた。村は狼の被害を受け、ヴァレリーの姉も殺されてしまう。魔物ハンターの神父は人狼の仕業だといい、村の人々を捜査し始める。。

 ファンタジーとサスペンスを融合させ、神秘的な森を絶妙な光加減で描写する。寒々とした雪景色、暖炉がともる室内の暗いトーン、光と影を絶妙に操り、その隙間に二人の純愛を交差させる。白、黒の中に浮かび上がる赤い頭巾を上から捉える絵が印象的である。味方が敵になり、大事な人まで敵に見えていく。緊迫感のある描写というよりは、ファンタジー感と純愛がコントラストにうまく交差し、幻想的なラストは心地よい後味を残してくれる。
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