狼人間が一体誰か推理するミステリのフォーマットは面白かったが正体がかなり微妙だったため衝撃度も薄くそこに期待して観ると肩透かしを食らってしまう。赤ずきんが周りの男からモテモテで慕われてる逆ハーレムの設定も女目線から意識したそっち寄りの作品なのかも。まさに作品の体裁は洋画版「人狼ゲーム」でした。
小さな町に紛れ込んだサイコキラーを阻止するミステリーの系譜に乗っ取りながらもどこか転調や魅せ場に欠ける。例えば「トワイライト」ぽい雪景色的な風情だとか合間合間では垣間見える美点もありながらひねりが薄っぺらに感じてしまった。主演アマンダのまだ垢抜けてない若く等身大の芝居が作品に輝きを与えていた。