甘味

ションベン・ライダーの甘味のレビュー・感想・評価

ションベン・ライダー(1983年製作の映画)
4.1
いやーすごい…マッドが完全に振り切れとる…マッドマックスや…!!

見た目完全にズッコケ三人組な中学生のデブナガ、ジョジョ、辞書、そしてボーイッシュで男勝りな紅一点ブルースの狂った青春ロードムービー。
誘拐されたデブナガを助けようと奔走する内に、暴力団の抗争に巻き込まれていく3人の冒険を描く。

冒頭の長回しからキタキタキター!って感じなんだけど、そこから色々もう凄いの何の。一歩間違えたら死ぬやろこの子ら…みたいなシーンがてんこ盛り。ワンシーンワンショットの臨場感半端なくてヤヴァいとしか言いようがない。

他も、水!謎の字幕!花火!少女の成長!唐突にぶっ込まれる歌謡曲!火!水!とにかく水!と、相米節炸裂。
(因みにあの字幕演出は、セーラー服と機関銃でやりたいことやらせて貰えなかった監督が本作でやりたいことやり過ぎて笑、4時間ぐらいになっちゃったのを短縮する為の苦肉の策だったらしいけど、シュールさに拍車がかかってて個人的に大好き)

この思春期=マッドっていうテーマの完成形が後の大傑作、台風クラブなんやなぁとしみじみ。
一番狂ってるのは他でもなく監督やけどな。映画に賭ける熱量が度を超え過ぎてる。今の時代こんなめちゃくちゃな映画絶対作れない。
マッドマックス相米慎二。私は完全にあなたの虜です、と天国に向かって。