こたつむり

MIND GAME マインド・ゲームのこたつむりのレビュー・感想・評価

MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)
3.9
“個性”という名の爆弾。
それは究極のB級アニメ。

いやぁ。これは熱量が高い作品ですなぁ。
落ち着かない線(せん)。
実写と融合する顔面(めん)。
コントのような大阪弁(べん)。
方向性が掴みづらい展開(かい)。

それは、まるで“暴れ馬”ぁ。
振るい落とされないようにするだけで精一杯ぃ。だけど…そのギリギリ感が面白いのですぅ。そして、四方八方に感情は揺さぶられてぇ。気付けば感動、感動、はい、感動ぉ。

そして、このマんガチックなセんス。
70年代あたりのナんセんスギャグ漫画の影響を感じます…って、原作はマんガなのですね。それを再現しようとしたから、アニメという枠を飛び越えた感覚に満ちているのでしょう。

でも、実は物語としては至って真っ当な構造。
人生を真正面から全肯定してる路線なのです。
特に序盤で走馬燈のように断片的な場面が積。
みあがっていく様は見事の一言。もうね。ア
レだけで「全てが完成している」と言っても過
言ではないですよ。

ただ、その極北へと挑む表現は。
やはり、クセが強い代物でありま。す
強制的に追い立てられるようなリズ。ムで
繰り広げられる展開は大いに人を選び。ます

まあ、そんなわけで。
若い頃に観ていたらガツンと。ええ。ガツンとやられて。鼻息荒くなっていたと思うのですが…それなりの年齢だと…若干冷静に観てしまったのが、残念なところ。ええ。残念なところ。出来れば、少しでも若いうちに、感性が若いうちに、お肌が若いうちに、鑑賞することをお薦めします。

…最後まで読んで戴いたステキな方へ。
今回の感想は読みづらくてゴメンナサイ。でも、本作のノリを少しでも再現したいなあ、なんて思ってしまったら、指が止まらなかったのです。しかし、冷静に読み返してみれば…赤面必至の駄文でありました。やっぱり、文章で再現するのは難しいですね。あの独特なノリを知ってもらうには、観るのが一番なのだなあ。
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