MIND GAME マインド・ゲームの作品情報・感想・評価

「MIND GAME マインド・ゲーム」に投稿された感想・評価

bouze

bouzeの感想・評価

2.0
他人が見た夢の話を聞かされてるような気分だった
FAHM

FAHMの感想・評価

3.7
サイケドラッキームービー
satoshi

satoshiの感想・評価

5.0
 「アニメーションは爆発だ」

 かの有名な芸術家、岡本太郎の言葉を借りれば、今作はこのように表現できると思います。この作品は、「生きること」への圧倒的肯定に満ちています。全編を通してアニメーションの動きが半端ではないですが、それそのものが「生」であって、今作自体が、生命エネルギーそのものみたいな映画でした。

 この映画、冒頭から凄まじいです。いきなり、その時点では意味不明なカットが、ものすごいスピードで映し出されていきます。ここで観客は混乱するのですが、映画はそんな客は放っておいて、どんどん本筋に入って行きます。そしてここでも湯浅印の超独特な演出、パースの連発。もうこの時点で頭がクラクラしてきますね。

 で、主人公が登場するわけですが、この主人公、すぐ死にます。しかし、現世への未練から、気合で生還するわけです。そして生還してからは何か知らんがハイになって、好きな娘とその姉と共にヤクザとカーチェイスを始めます。このカーチェイスも素晴しいです。アニメならではの滅茶苦茶な表現ですが、このシークエンスが、「動」の力に満ち溢れていて、観ていてとても気持ちいい。最高。個人的に、「カリオストロの城」級の名カーチェイスだと思います。

 そのカーチェイスの果てに、一行はあるクジラに呑まれ、お腹の中で生活することになります。そして変な爺さんに会い、奇妙な共同生活が始まります。初めこそいやいやだった生活も、段々順応してきて、快適に過ごします。ぶっちゃけ、もうこのままでもいいんじゃないかってぐらい。しかし、そこは自分たちのユートピアではあっても、「閉じた世界」なんですね。だんだん主人公たちは、外の世界を求めるようになります。そして、持てる力を全て使って、戻ってくるわけです。これがクライマックスですが、ここのアニメーションが本当にすごい。まさに「生きる力の爆発」です。そうして戻ってきた世界は、どこか前と違って、綺麗な色をしていましたね。

 こうして観ると、本作は「生きること」の肯定もありますが、同時に、この世界そのものも肯定しています。それは色にも表れていて、序盤は、現実世界は雨で、それ以外にも、明るい色は見えません。しかし、クジラの中で、主人公は、「世界は心の持ちようで変えられる。マインドゲームだ」と言います。まさにここか肝で、それに気づいた主人公が戻ってきた世界は、雨でも灰色でもなく、はっきり色づいていました。この瞬間、世界そのものを肯定したのだと思います。

 また、序盤の謎のカットですが、観ていくうちに意味が分かってきます。そして、最後に観客は、全てのキャラクターの人生が交錯した、まさにご縁の話だったんだと知るわけです。

 世界は、心の持ちようひとつで変えられる。そして世界は、いろんな人の人生が交わって奇跡的にできている。そんなことを思わせられる、素晴らしい映画でした。文句なく傑作ですね。
和登

和登の感想・評価

4.0
記録。
Lucille

Lucilleの感想・評価

3.5
新しい感覚で、わかりやすく伝わってきた
たまたま鑑賞したから前情報なにもなかったけど、だからよかった
三樹夫

三樹夫の感想・評価

3.8
物語自体は人生の選択や生まれ変わりとかでシンプルだが、監督する人間によりここまで特異なものになるのか。好きな女の子が借金取りのヤクザに追われ(キャスト的にも吉本新喜劇を思い出す。ちゃんとアスパラガスの人もいるし。ちなみに吉本新喜劇は連帯人保証人に対するネガティブなイメージを土曜の昼から叩き込む教育番組)、そしてクジラの腹の中へ。クジラに飲み込まれるのはピノキオだが、クジラの胃の中は映画の構造的に子宮を意味する。クジラの胃の中で享楽にふけるが、それは子宮の中なもので、居心地が良いのは当然であろう。しかしいつまでも子宮の中に引き籠っていては駄目なわけで、外出る決心をして脱出を試み、ここで大海へ漕ぎ出せよみたいなメッセージを見出すことも可能ではなかろうか。クジラの中から出るのが生まれ変わりで(裸になっていたのも象徴的に思える)、つまり主人公は劇中2回生まれ変わっている。クジラの中から出るシーンは、本郷みつると原恵一監督時代のクレしん劇場版のクライマックスを思い出させる。本郷みつると原恵一監督時代のクレしん劇場版にはほぼ毎回しんのすけが高い所へ登って行くシーンがあるのだが、これはクライマックスへの高まりがそのまま高い所へ登って行く映像と合致して、感情を揺さぶられる。その際に大事なのは、もの凄い活力を持ってして高い所へと駆け上がっていく様で、そこにアニメーションの動の楽しさが生まれる。

セックスのシーンは、トンネルへと突っ込む機関車、そそり立つかのようなロケット、そして波がザバーンと、セックスのメタファーがいっぱいだった。
日本人が未来に希望を持っていた時代背景。三丁目の夕日や、20世紀少年の時代、日本人は明るい未来を想像していた。その時代の期待感やら、無謀さがはつらつと描かれていた。未来に不安を感じない、その時代が過ぎた後の現代、全力で生きることができない主人公が、死ぬという経験を通して吹っ切れたシーンが印象的。この映画で、主人公は2度死んでいると思う。1度目は銃殺、二度目は鯨の中で世間と隔絶されるシーン。1度目の死は無謀そのもの、現実ではありえないような死に様であったが、二度目の死は、世界と隔絶され、閉じたコミュニティで生きねばならない絶望としての死である。それをどう受け入れるか、冷静に大人になっていく西くんに注目したい。
最高。前向きなエネルギーとメッセージ性!サイケな映像なのにストレートに貫く感じ
サイケでブッとんだパワームービーかと思いきや、歴史にとってはゴミでしかないただの暮らしへの大層な讃歌じゃないか。日常をこそ愛したい!よつばと!

アッラーは人によって姿を変え、コーランも移ろってゆく。ナイス神様。
>|