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キラー・エリートのENDOのレビュー・感想・評価

キラー・エリート(1975年製作の映画)
4.0
陰の暗殺専門民間企業の割に全く弛緩してプロフェッショナルに見えない微笑ましさ。いきなり大爆破して帰り道で『Ramona』を相棒とハモったと思いきや風呂上がりに裏切られ腕と足は再起不能に。ロバート・デュバルのクールさもここでは上滑りしている。上司が部下を互いに争わせることに何の意味があるのか?人材が消耗するだけでは?そんな理屈はこの映画の前では虚しく、健気にリハビリを続けるジェームズ・カーンの回復していく姿を冒頭30分で見せる時間配分。marginalな仲間2人は素敵。護衛が任務なのに被保護者のマコ岩松とその娘は自由行動なので色々虚しい。船の墓場で最後の主人公置いてけぼりの一騎打ちでボヤきながら見守る図や潜伏戦なのに大声出す旧埠頭での戦いなど緊張感に各展開なのに、カットバックの斬れ味があるので視覚と物語が脳で乖離を起こす奇妙過ぎる味わい。
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