ペキンパーの現代殺し屋アクション映画。
ストーリーは、ロバート・デュバルに裏切られ、片手片足使い物にならなくなったジェームズ・カーンが太極拳を習って、なんか危なそうなガンマニアとどう見ても暗殺者の一員には見えないバート・ヤングを引き連れて、日本の暗殺者集団である忍者軍団と戦うという、ストーリーを説明していて、ペキンパーの映画とは到底思えないストーリーである。
この話、ストーリーもそうだが、ペキンパーの十八番のスローモーションのアクション演出も観ていて辛い。どうでもいいところでスローモーションである。特に空港の格闘。
なんだ、、これは、、、これが敬愛する監督の一人ペキンパーの撮った映画なのかと思いつつ、一旦ストップして、Wikipediaを見ると、なんと日本を代表する黒沢清がペキンパーの代表作の一つとあげているではないか。
また再生ボタンを押し、映画を観ながら、これのどこが他の作品に比べ傑作だと思うのか、考えながら、いいところを探しまくりながら観た。
僕の見方がダメなのか、あと100回観たら良くなるのか、そう思いながら観た。
うん、これは駄作だ。
結論である。
ちなみに、Wikipediaで調べたら、なんと!ペキンパーの歴史に残る傑作『ガルシアの首』と『戦争のはらわた』の間に撮っているではないか。
確かに男の死に様を探す、組織に裏切られる男が最後まで仕事をこなすなどは上記2作にも共通するテーマでもある。
そうか!そういう見方をすれば、これも傑作になるのかと思ったが、うん、やはり、ペキンパーの駄作である。
今の時代では、忍者軍団もこれから未来永劫リアリティの壁を打ち破ることはないだろう、これはファンタジー映画と置き換えても支障はない。
この点数は敬愛するペキンパーだから付けたのであって、他の監督なら1.5でもいいくらいである。あと10年は観ないかもしれない作品であった。
いいと思ったのは、オープニングの爆弾仕掛けの職人シーン。