Inagaquilala

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

3.8
シリーズ最新作の「フォールアウト」公開を機に、「ミッション:インポッシブル」の過去作を観直してみた。この「ゴースト・プロトコル」は第4作。トム・クルーズ扮するイーサン・ハントは、アメリカ政府から追われる身となる。このシチュエーションはシリーズのなかでも何回かあり、どうもイーサンは組織には馴染まないという性格づけがされているのかもしれない。イーサンが所属するIMF自体がなかったことにされる「ゴートス・プロトコル」が発令され、イーサンは敵、味方両者を相手に闘うことになる。

アクションシーンの売りは、何といっても世界一高いビル、ドバイのブルジュ・ハリファの外壁をトム・クルーズが登ったり降りたりする場面だ。例によって、トム自身がスタントなしでこのシーンをこなしているようだが、高所恐怖症の人間は思わず目を背ける、なかなか迫力あるシーンになっている。実は、この第4作から、次作と次々作で監督をすることになるクリストファー・マッカリーがノンクレジットで参加しているようだ。それだけにシリーズ全体の関連性なども考えられており、プロットも複雑化している。たぶん、後期の「ミッション:インポッシブル」入り口ともなる作品と考えられる。製作は前作で監督を務めたJ・J・エイブセムス、監督は、何とこれが実写初作品となる、「Mr.インクレディブル」のブラッド・バードだ。シリーズのなかでは4番目に好きな作品だ。
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