つかれぐま

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルのつかれぐまのレビュー・感想・評価

4.0
12/1/14_府中(公開時鑑賞)

チーム ”ハント” 始動

意見が分かれるところだろうが、私はこれがシリーズ最高傑作だと思う。アクションは特盛、ガジェットも楽しいけれど、一番好きな要素は「チーム感」だ。(IMFの後ろ盾が今回はなく)僅か4人だけでやらなきゃという筋立てに加えて、ジェレミーレナーとサイモンペッグの好演も大きい。熱血リーダー、クールガイ、コメディリリーフ、紅一点とまるで日本の戦隊モノのようなキャラ立ちが面白く、飲み込みやすいチーム感(もちろん美味しいところは全部トムの野郎が持っていくけどね)。

裏切りなどダークな要素が少なく、シリーズの中では比較的陽性な筋立て。モスクワ、ドバイ、インドと色の濃い国々を巡るので、国際スパイ映画ならではの「世界を股に掛けた」感が楽しかった。

私見だが、本作以降→ローグネーション→フォールアウトと徐々に好みからは離れていった。「ローグ・・」はダークな雰囲気があまり馴染めず、「フォールアウト」では(ホークアイで忙しいのか)ジェレミーレナーが外れ、ますますトムの「俺様映画」になってきた感じ。一方で流石のトムにも少しずつ肉体の衰えが見えるしね。

そんな訳で本作がアクション、ストーリー、キャラクターと一番バランスが取れていて「お得感」がある。相変わらずアバンタイトルは最高にカッコいいし、シリーズ中のベストバウト。