このレビューはネタバレを含みます
ルーブ・ゴールドバーグ・マシンって知ってますか?まあ、Wikipediaとかを見ればわかると思いますが、要は「ピタゴラ装置」ですよ。
ま、大仕掛けの割に、大したことやってない装置のことです。
ミッション:インポッシブルのシリーズは僕にとってハリウッド的ピタゴラ装置です。
ええと、褒め言葉です。
映画を観て深く考えさせられるのも、たまには悪くないけど、基本的に僕にとって映画ってのは娯楽。頭の中をすっからかんにして観られるのが好きです。そういう意味で、今回のミッション:インポッシブルも悪くなかったです。
凄い大仕掛けだけど、相変わらず「ロシアのクレムリン宮殿に侵入」とか、敵はテロっぽい思想を持った教授先生とか前近代的な設定を持ち出してるところなんかたまらない。やってることは複雑っちゃ複雑だけど、撮りたいシーンにあわせてでっち上げたようなストーリーもたまらない。最後の最後で、イーサンがなぜ最初のシーンで監獄に入っていたかのネタばらしがあるんだけど(奥さんを危機から救うため)、それはそれで今回もマブいヒロインとしっかりチューしちゃうところとかも伝統を踏襲していてたまらない。わざとやっているとしか思えない。
その場で脊髄反射的に楽しめるこのシリーズは、頭がこんがらがっている時に観るのには最適な映画です。もう、ストーリーとかどうでもいい。
このシリーズに出ているお陰で、トム・クルーズは僕にとってハリウッド的ピタゴラ俳優です。出てくると、何やっててもニヤニヤしちゃうもんな。