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ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月のmazdaのレビュー・感想・評価

3.6
最強ポジティブシンキングでぷにょぷにょ可愛いブリジットちゃんのハッピーエンドのその後。
前作も充分コメディしてましたが、よりコメディコメディしてます。こんなにアホ丸出しおけつ丸出しなのに、何故可愛く思えるのかが本当不思議。説得力あることを少しもかけないけど、見れば見るほど彼女が可愛くみえてくる。動物で例えるならペットとしてのミニブタ的な愛らしさ。ミニじゃないか。

タイトルの「きれそうな〜」は男共にさしてるのかと思っていたけど、ブリジットが自分自身に、内心きれまくってる心情を表したタイトルかなって思う。とにかくご主人に可愛がってほしくて一日中ブヒブヒ言ってるからね。彼氏ができすぎくんなせいで自分がとにかくダメに思えて(比較しなくてもどのみちダメな子だけど)、彼にちっとも非はないけど、空回りする惨めな自分への苛立ちを向ける矛先がどうしても彼になっちゃうんだよね。
世界中の何より大好きな彼〜とか言ってるけどわずか6週間ちょっとで別れの危機がくる。中学生かよ。自業自得なことばかりだけど、そんなブリジットをみててもイライラしないのは、彼女がちゃんと「何をやってるんだろう私は。」って心ではきちんとわかってるから。頭で思ってるとおりに言葉がでない、行動できない、でもそれが恋なんだろう。可愛く振る舞えない自分に対して1年中きれてたんだろうね。おつかれブリジット。
これ日本人でやってたら本当にただのうざいかまちょ女にしかならないだろうに、ブリジットちゃんならちっとも重くならず、ただただポップで楽しい愉快なラブコメなんだよなあ。

しかし相変わらずポジティブレベルがおかしい。今作、とんだ勘違いで刑務所送りにされたりするけど、言葉も半分伝わってないようなタイ人の受刑者達とあっさりうちとけ、刑務所内で女子会をひらき、ブラを見せびらかして踊り始める始末。なんだこれ。なんなの、最強なの?
クイズで自信満々に答えたのにハズレてめちゃ凹みしたりしてたけどそんなことより、全国放送でスカイダイブして、豚の糞の中に着地したことの方がよっぽど凹むよねえ?ねえ?とにかく明るいブリジットさん。今回もかっとばすブリジットワールド。
中でも個人的に1番のツボだったシーンは、玄関の前にいる喧嘩中の彼とケイタイで電話しながら、同時にインターフォンの電話でも彼と電話するっていう。バカップルの域も超えてやっぱりただのコントにしかみえない・・・。夫婦漫才だよね・・・。きっとコメディアンなんだよね・・・。

間違ってもきゅんきゅんしたり、ときめいたりする映画じゃないんだけど、うまくいかないブリジットをみてると胸がきゅうっとなるシーンがいくつかあり、この感情はなんなんだ・・・って逃げ恥の星野源みたいな現象がおきてました。ああ好き。悩んでることがバカバカしく思えくる、笑える映画というよりも元気のでる映画です。
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