アァーーーーーー

冬の光のアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

冬の光(1962年製作の映画)
4.7
二回見て理解できた。

神を信じられなくなった牧師の話し。

そんなに難しい話じゃないのになんで一回目で理解できなかったのかなぁ。と思って、箇所箇所にあった「違和感」を探った時に分かった。
それはストーリー上、無理のある設定だったり、話の前後が変だったり、観る人が観たら別に違和感も感じないのだろうけど、そういう部分でしっかり丁寧に分かりやすく作られていたら傑作だったかも。と。

例えば、
いきなり「相談させて欲しい」とウツ気味の夫を連れて牧師を尋ねる。
この映画の全部が半日のうちに起こった出来事で、教会を出てから自殺するまでが早いし、そこまで思い詰めた印象もない。
外に出た瞬間車のフロントガラスに乗った雪。
恋人とのやりとり全般における立ち位置や同乗、同行。
などに違和感を感じてしまうんです。
役者が上手すぎてストーリーや会話に集中出来ないのも難点w

狼の時刻やペルソナに比べたらラストの感じも含めて全然及んでないと。

ただし、
後のポールシュナイダーが描いた「魂のゆくえ」でデフォルメされたその「神の不在」というテーマにおいて牧師が職業としてルーティンをこなし、悩むものを助けられず、俗の思考に拒絶しながら葛藤する様と奇跡的な光が冬に近づくといつも思い出してしまう。
アァーーーーーー

アァーーーーーー