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人生はビギナーズのmのレビュー・感想・評価

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
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ユアンが語り手で、穏やかなトーンで淡々と進むのに、シーンのひとつひとつが本当に美しくて儚い。

死んでいくのに楽しそうな父親と、生きているのに苦しそうな息子の対比が興味深い。

メラニーロランの可愛さ100%...。ユアンとメラニーのシーンが全部絵になる。

それぞれの孤独を埋めようとして側に居るのに、どこか空っぽ。隣にいるのに、喪失感を埋めることができない。孤独に震えてるのに、何もしてあげられない。愛しているのに、愛されているのに、どこか孤独。それでも私たちはここに、一緒にいたいと思う。その孤独さえ一緒に抱え込んで。

このへんの複雑な、形容しがたい感情や関係を本当にうまく表してて、じんわりこの作品への“好き”が滲み広がっていく感じがした。。 マイクミルズファンにはたまらなく間違いないと思う。
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