Hoshiduru

人生はビギナーズのHoshiduruのレビュー・感想・評価

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
3.8
めちゃくちゃ良かった。どう表せばいいかよくわからないけどよかった。

過去が今を象る、そんな当たり前のことを考えてた。呪いだとも、財産だとも思う。必ずいつしか過去になる両親を、私は一生背負って行くんだと思うと、絶望とくすぐったさが半々。

逡巡してたら、昔「あなたの家族ではなくて、あなたと付き合ってるんだ」って言われたことを思い出した。正しくて残酷。私の人生を、既に家族は巣食っている。
でも、私はきっと電話線を抜いて抱きしめて欲しかったんだろうなと思ったから、今の自分が抱きしめることにした。

知らない人の記憶の断片的な記憶が細やかに重なっていって、とても不思議な感覚だった。この映画を観て私はオリヴァーと出会ったのだと感じる。分かるわけのない感情に寄り添おうとして、ただ彼の話を受け止めていた。

やっぱり良さが上手く伝えられない。
ラブシーンが控えめなのが恋愛映画としても好きだった。アーサーがとにかく可愛かった。アンディの表情に心が揺さぶられた。なんかそういった色々が重なって、「めっちゃ良かった」以外にうまく表せない何かになった。今の気分にぴったり寄り添ってくれた。
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