ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃の作品情報・感想・評価

「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」に投稿された感想・評価

マヒロ

マヒロの感想・評価

4.0
1954年のゴジラ襲撃から半世紀近く経とうとしている現代、再び日本にゴジラが現れる。恐怖を忘れつつある日本人たちに制裁を加えるかの如く暴れまわるゴジラに対し、日本を守る三体の守護聖獣が目覚めつつあった……というお話。

ゴジラシリーズ25作目。
またもや話はリセットされ、初代ゴジラ以降怪獣は出現していないという設定。
今回のゴジラは、過去の惨劇をすっかり忘れてチャラチャラしている日本人を皆殺しにしてやろうとすら考えているのではないかと思えてしまうほど鬼気迫っており、何しろ表情から白目をひん剥いてカケラも理性を感じさせず、自分を攻撃する軍人だけでなく罪の無い一般人も全く躊躇せずに殺しまくるという鬼畜っぷり。一瞬助かったと思ったら呆気なく死んでしまう人がいたり、最早ホラー映画のモンスターのような恐ろしさ。微妙に姿勢が悪くてブヨっとしただらしない体型なのもなんか怖い。初めて熱線を吐くシーンでは、着弾する前に画面が切り替わり、遠くで避難しようとしている人の目にゴジラがいるであろう場所で巻き上がるキノコ雲が見える…という演出がされていて、ある意味初代以上に明確に原爆のメタファーとして描かれている。このシーンの絶望感もまた凄い。
一応セリフで語られるところでは、今回現れるゴジラは戦争で死んでいった人々の思念が具現化したものであると語られるんだけど、そこらへんは曖昧なところ。生物であるのかすら曖昧な、幽霊とか思念体のようなものである可能性もあるわけで、その辺の正体不明な感じも良かった。

前作まではオリジナル怪獣がゴジラと対峙していたが、今作ではお馴染みモスラとキングギドラが再登場し、タイトルからもハブられているがおまけに『怪獣総進撃』のちょい役だったバラゴンがかなり久し振りに登場している。まともに動いているのも始めて見るレベルだけど、顔のパーツが一つ一つ大きくてヨチヨチ歩く感じがなんか愛らしい(劇中でも可愛い言われてるし)。まぁ、アンギラスといい四つん這い怪獣はあまり活躍させにくいのか、完全なかませ犬みたいな扱いなのが悲しいが。

主演はかなり久しぶりに名前を聞いた感じのする新山千春演じるB級オカルト番組のレポーターと、宇崎竜童演じるその父で防衛軍の軍人の男。その他脇を固める人からほんのちょい役まで有名どころの俳優がちょくちょく出ていて、村井國夫や天本英世、村田雄浩なんかの昔ゴジラ映画に出ていた人たちや、めちゃくちゃ嫌な死に方をする温水洋一、0.5秒くらいの出番な佐藤二朗やチューヤンなど、至る所に見知った顔がいる。『ゴジラ2000』ではいまいち持ち味が出ていなかった佐野史郎がたっぷり怪演してくれていたのも良かった。変人だが意外とアツイ男というキャラ設定も地味に好き。
しかし、惜しむらくは主演(新山千春+宇崎竜童)ふたりの滑舌の悪さで、脇の人たちが迫真の演技をしている中でふたりだけ舌が回っておらず、緊迫したシーンでも不意にフニャっとした喋り方になるので変な意味でこっちが緊張してくる。作品全体がヒリついたムードなだけに余計に目立つ。

平成シリーズ以降「人類の敵」としてうち倒すべき存在になっていたゴジラが、いよいよ最悪の存在になって現れたのが今作という感じで、怪獣表現の極北を見せつけてくれるのはさすが平成ガメラシリーズを撮った金子監督ならではだなと思った。シリーズ中で言えばトップレベルの作品だと思う。

(2019.159)
きづ

きづの感想・評価

4.1
信じられないくらい名作
序盤の怪獣によるDQN皆殺しはまだ笑えるけど、中盤は恐ろしく、後半は本当に感動した
クライマックスの新山千春と宇崎竜童の会話は胸に来るものがある
あくまでプロフェッショナルとして自分の役目に忠実な親子に泣ける
新山の演説もインディペンデンスデー!って感じで感動
音楽もよかった
ほぼ完璧
Hawlucha

Hawluchaの感想・評価

3.0
平成のゴジラではいちばん良い作品だと思います
蘆邉

蘆邉の感想・評価

3.0
ヒロインが笑えるくらい好きになれなかった
バラゴンタイトルに加えてあげたい
第25作

人に厳しい白眼ゴジラが強くて怖い
英霊ゴジラに護国三聖獣バラゴンモスラギドラが立ち向かう
長髪の佐野史郎が端役ながら抜群のインパクト
併映が劇場版とっとこハム太郎
てつじ

てつじの感想・評価

4.2
歴然とした力の差も、邪悪ゴジラに敢然と立ち向かう小怪獣パラゴンの悲哀。ギドラを庇護する護国聖獣モスラの献身。覚醒した千年竜王ギドラの黄金の飛翔。ヤマトの守り神達の威風堂々。シン・ゴジラ以前、ゴジラ映画の最高傑作でした!
ゴジラが先の大戦で亡くなった日本兵の方々の思念の固まりという設定は斬新。そこに至るまでの主人公達の動きとストーリーの流れがオカルトチックでこちらも目新しい。キングギドラも出てくるがこちらは大和の国の守護神の存在というのも驚きの仕掛けでした。が、設定が全てで怪獣同士のバトルなどはその他多くの作品群に埋もれる程の出来栄えであった。大人向けにしては幼く、子供向けにしては難解で恐らく退屈であろう。何かが足りない。でも素地は良いものを感じるので惜しい作品でした。
190707:銀さんと視聴。2001年、ゴジラ第25作目。天本英世がいい感じで出てました。宇崎竜童も自衛隊の人で出演。
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