『探偵! ナイトスクープもnightじゃなくてknight』
これは……なんで今まで観てなかったんだろう?
すごい面白かった‼
そもそもアクション映画ってあり得ない感じで人がブッ飛んだり、車がひっくり返ったり。
それって日常ではあり得ない不思議な光景じゃないですか?
ひとつ間違うとちょっと笑っちゃうような。
アクション映画としても高度なアクションを見せつつ、それをコメディとして同時に見せる。それをやってのけるトム・クルーズってすごいなあ、と。
共演にキャメロン・ディアスを持ってきた意味もそこにあって、トムに振り回されて困惑する彼女もはまり役。カーチェイスシーンや、彼女が意識朦朧としてる間にどんどん事態がなんかどえらい感じで進んでいくシーン、本当に大笑いです。
ただ、本作はコケてはいないものの、それほど大ヒットもせず。
トムは「M:I3」が前作ほどヒットせず、ケイティ・ホームズとの結婚生活の間にキャリアが下降線をたどっていた時期の作品。キャメロン・ディアスも一時期ほど大人気ではなくなっていた頃。
それでも日本では23億も稼いでいたのだから、立派。
それにしてもトムのセルフプロデュース能力はすごいよ。
本作でぬけぬけとひとめぼれされる色男を演じたかと思えば、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」はもうブラックユーモアに近い、『色男の受難』を演じてみせる。
心から、トム・クルーズから眼を離しちゃいけないと、反省する事になった一作です。
セルBlu-ray(字幕版) にて。17.12.29
2017#158