新快速

カラマリ・ユニオンの新快速のネタバレレビュー・内容・結末

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

夜のライブステージにおいて「女を抱く!」と唱和していたフランク一同だが、ことごとく女を巡って死ぬか、あるいはフランクを見限って女を選ぶ。”フランク性”的なものを失ったフランクから、自壊するか消えるかしていく。利口にないし小ぎれいに生きようとすれば特に。その”フランク性”をサングラスに象徴させたのは、非常に素敵だと思った。
時代柄だと思うが、そんなにタバコ吸うかねとツッコミたくなるほど隙あらばタバコを吸う。タバコもまたフランクにとって重要なアイテムのようである。実際フランクの生きざま(?)も、どこかタバコの煙のようにしなやかで儚いものに思われる。
最後のシーンの「遅かったんだ 何年も」のようなセリフの意図、または相方を殴るのを思い留まって船に乗せた理由とかを、分かりきれないながらもアレコレと考えていたが、何にせよ良いラストと感じる。
この監督の映画を他に2作観たが、どれも音楽をとてもうまく劇中にブチ込んでくる印象がある。Stand by meが本当に良かった。
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