ずが

ランブルフィッシュのずがのネタバレレビュー・内容・結末

ランブルフィッシュ(1983年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

兄貴のモーターサイクルボーイ(以下MCB)が色覚障害なので視聴者の視点がモノクロでMCB視点になっているという挑戦的な作品。路地裏で幽体離脱した時、これは『ベルリン・天使の詩』の逆で天国でカラーになると思ったけど流石にそれはなかった笑。というか今作の方が先なので尚更実験的な作品と感じる。幽体離脱した時の空中で平行移動で飛ぶのは他には無い珍しい飛び方な気がするのですごくよかったです。しかもタバコ吸いながら。死にかけの時もしっかり態度悪いのはウケた。

全体的にシャープな映像になっており公開から40年経った今見てもクールでかっこいい映像になっていた。キャストも実に豪華で前作に引き続きマッド・ディロンが好演。ミッキー・ロークとデニス・ホッパーは痺れる演技で、ニコケイは若い笑。髪がある!地獄の黙示録から少し歳をとったローレンス・フィッシュバーン。ガチガチにキャスト固めたコッポラの気合いを感じる。いつも通りソフィア・コッポラはしれっと今回も参戦。。

ラスティは兄のMCBに憧れて、不良グループの仲間達と決闘に明け暮れていた。序盤の決闘シーンはアグレッシブですごく良かった。題名のランブルフィッシュは闘魚、ベタの事をそう呼ぶ事もあるのは知りませんでした。MCB自体がランブルフィッシュのようなもので仲間を作らず、1人孤独にバイクを走らせる。ラスティはまだこの街に囚われて自由に泳げていない、ペットショップのランブルフィッシュ同じで兄は川に放すのと同じでかつて自分も同じことをしたように弟にも街を飛び出して自由になって欲しかったんだと思います。

個人的にアウトサイダーより、ランブルフィッシュ派です!
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