みおこし

屋根の上のバイオリン弾きのみおこしのレビュー・感想・評価

屋根の上のバイオリン弾き(1971年製作の映画)
3.7
長い...!たくさん映画を観ても、長尺であることを忘れる映画とそうじゃない映画の条件が未だにわかりません。(笑)『風と共に去りぬ』の4時間を全く苦に感じないのに、本作の3時間は結構長く感じました。それでも名作に変わりはなく、とっても見応えありました!

ウクライナの小さな村アナテフカで牛乳屋を営むテヴィエ。恐妻には頭が上がらず、5人の娘に囲まれ、ユダヤ教の戒律のもと貧しくも家族仲睦まじく毎日を送っていた。ある日、娘たちに縁談の話が舞い込み...。

ユダヤ系の人々をテーマにした作品だけあって、ミュージカルの中ではかなり重いテーマの作品だなと。オープニングから独特の旋律に乗って流れる楽曲たちにとにかく圧倒されました。
口ずさんで一緒に歌える感はあまりなく、どちらかというとそれぞれの曲をじっくり聴いて堪能するタイプのミュージカルかなと(笑)。'If I Were A Richman'、'Matchmaker'、'Sunrise, Sunset'などとにかく個性的な曲の連続。
特に結婚式のダンスシーンの迫力は言わずもがな、『ウエスト・サイド物語』を彷彿とさせるマスゲームで一見の価値アリです!
ブロードウェイ版もきっと迫力すごいんだろうなぁ...。

決して豊かではなくとも、幸せを求めて日々を前向きに懸命に生きるテヴィエの姿に誰しもが鼓舞されるはず。演じるトポルの代表作とのことですが、本当に彼以外の役者さんが想像つかないレベルのハマリ役です。信じがたいくらいの災難に見舞われながらも、前に進むことを諦めないテヴィエ、本当に素敵。
ミュージカルの傑作、堪能しました!