中世のスウェーデンで豪農の甘い両親に育てられた美しい娘カーリン
彼女を妬む下女のインゲリは彼女に不幸が訪れるよう呪いをかける
そうして呪いが届いたのか偶然なのか、カーリンは親切にした三兄弟にレイプされ殺される
その事を知って父親は復讐に走る
「目には目を」って言葉はあるけどキリスト教では、復讐はしてはいけない、復讐は神に任せなさい、という教えのようです
父親は神の教えを破って罪を犯します
母親も娘と仲の良い父親を嫉妬していたと告白します
インゲリも自分が呪ったせいで悲劇が起きたと罪を自覚します
父親は神に赦しを乞います
神は罪なき子の死と復讐を見ておられたが沈黙されたまま
キリスト教では“神は本当におられるのですか”と疑う事自体が罪になる
後にベルイマンが継続するテーマにも繋がります
父親はカーリンの亡骸の側に教会を建てると誓った後そこから泉が湧き出ます
インゲリは泉で身を浄めます
これは…神に救われてしまったということ???
神の不在をテーマにしていくベルイマンがこんなにわかりやすく救いを描くのはどういうことなのかよくわかりませんでした
後でもう少し調べてみようと思います
ベルイマンは画の力がとても強いので内容がよくわからなくてもすごく惹きつけられます、私は物語よりも映像の力にすぐにやられてしまうみたいです
異教の神に祈りを捧げるインゲリ、森の中で馬に乗る美しいカーリン、殺人前に身を浄めるため木を倒すところ、炎越しに揉み合う二人、反芻したい場面がいっぱいありました