"偉大な海に愛は潜っていく"
シチリアの海でダイビングの大会で競う幼なじみ2人と、アメリカからやって来た保険会社のブロンド美人が恋に落ちるのを青々とポエミーに描いたドラマ。
壮大な海の青と、そこにシンクロする電子音主体のBGMがとても心地よい。
イルカの群れと石畳みの街並みに癒される。
海と地上の境界線を忘れさせるようなカットや演出が随所で顔を覗かせ、この不思議な映画空間にダイブ出来る。そして途中、心地良すぎて寝た苦笑
ジャンレノが若い。『レオン』以前のリュックベッソン作品を観るのは今回が初めてだったので、この時点で2人がタッグを組んでいたことが興味深い。
wiki情報だとロックバンドTOTOの名曲『ロザーナ』の由来は、ロザンナ・アークエットが同バンドの天才ドラマーのジェフポーカロの恋人であったかららしい。地味に驚愕！
聞いたことない人はめちゃくちゃ良い曲なのでぜひ笑
ラストのロザンナの台詞は果たして主人公にどう響いたのだろうか。
正直、男の自分が見ても、本作はかなり男の叙情とエゴ中心の作りになっているので何か振り回されるロザンナが気の毒に見えてならなかった。
ハイブリッドアクションじゃないリュックベッソンを観るって意味でも中々興味深い作品だと思います。
