海に取り憑かれた男たちの話
海洋ロマン
ギリシャの島で育ったジャックは小さい頃にお父さんを海で亡くしている。大人になってダイバーになったジャックは同じ島でよく競っていたエンゾにダイビングの試合に出て、戦えと言われる。劇中最後の試合で、ジャックに勝ちたかったエンゾは無理をして死んでしまう。死際、海の中がいいというエンゾ。ジャックはエンゾを海の中へと送る。そこから様子がおかしいジャック。海の幻覚も見え、妻のジョアンナの説得も聞かずに夜中の海へ飛び出す。エンゾの後を追うように。そして潜った先でイルカに誘われおわり。
水族館でジャックと風船を持ったジョアンナがプールにダイブするシーンとっても可愛い。イルカもかわいい。嫉妬の対象がイルカってあんまりなくて斬新。またイルカと遊んでたの?!こんな時間まで?!って言うセリフなかなかない、笑
イルカを散歩させるってのも新しい。おもしろかった、、、、、。担架で運ばれながらピーピー言うイルカ、、、、。
狂気と言えるほど海に取り憑かれているエンゾとジャック。好きなものをとことん追う男を愛してしまったジョアンナの苦悩もァァァってなりましたね。最後妊娠してるの、って言ったのにチラ見くらいで海潜っていきましたからね。ギリシャに身寄りもないジョアンナ可哀想すぎる。。。
海に取り憑かれるのもわかる。深く深く潜っていくシーンは見てるこっちも息が詰まりそうだった。何が彼らをあんなに深くまで誘うのか、もう心が求めているんだろうね。誰にも止められないぜ!って感じだったもんね。
ジャックとエンゾの友情がメインの青春物語だね。大人だけど心はまだ少年だった2人とも。プールの中でシャンパンは飲むな。エンゾのジャックの讃え方とかもすごくかわいい。ジョアンナとの恋の応援の仕方もかわいい。
とにかく映像が、海が、とっても綺麗。映像美。
1988年 フランス・イタリア リュック・ベッソン監督