ぐりこ

ベティ・ブルー 愛と激情の日々のぐりこのレビュー・感想・評価

3.5
ベティが悲しみに狂ってボサボサのとき、
主人公が目の前の赤いスープを顔に塗りたくってするキスシーンは
本当にすごい悲しみの共感表現であり、
二人の関係をそれだけで表すシーンだと思う。セックスシーンよりも二人の関係を示しててすごい。


3時間くらいあって見始めは長いなぁと思ってたのに 眠くならずに見られた。
あらすじとしては「このシーンなくてもストーリーとしては完結するのに」というシーンは多いのだが
その無駄の多さがさらに主人公の人生や感情の機微の想像を刺激してくれる。

たしかにヌード要素は多いのだが、官能的な映画だとは全く感じない。
もちろんセックスシーンもあるしベティの体のラインを美しく撮っているのだが、
なぜだかその撮り方は官能というより美しい肉塊という印象を受けてしまう。

音楽も良い。
ぐりこ

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