KnightsofOdessa

ブロンテ姉妹のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ブロンテ姉妹(1979年製作の映画)
3.0
[戻っておいで、荒野は砂漠だ] 60点

『ジェーン・エア』のシャーロット・ブロンテ、『嵐が丘』のエミリー・ブロンテ、『ワイルドフェル・ホールの住人』のアン・ブロンテの三姉妹を描いた年代記。のはずが、才能のない弟ブランウェルがめちゃくちゃ出てくる。姉妹についての記録があまり残ってないのか、家から出なかった姉妹の生活がブランウェルのエピソードに比べて薄いのか知らんがめっちゃ出てくるし、実際にエピソードが濃いのでそっちに持っていかれる。なのに作家としての彼女たちの部分にはあまり触れない。『嵐が丘』そのものみたいなロケーションは素晴らしいが、彼女たちが家の中に押し込められているからあまり登場しないし、登場してもほぼ背景としてしか機能してないのが残念。ただ、弟が死んでからの30分は姉妹も死に向かって緩やかに歩んでいく無情さがあって良かった。アンなんてエミリーが死んだ次のシーンでは死んでて、次のシーンではまるで最初からいなかったみたいに時間が経ってて中々怖かった。

ロラン・バルトがウィリアム・メイクピース・サッカレー役で登場している。セリフはほぼない。
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