DJkokiABE

ワンダー・アンダー・ウォーター 原色の海のDJkokiABEのレビュー・感想・評価

4.5
美しい深海の世界

今まで数々観た深海の映像の中でも、最も綺麗だったのが本作

珊瑚礁の海の美しさに魅せられ1973年、スキューバダイビングの免許を取得するため年齢を20歳も若く偽って見事71歳にしてダイビングの免許を取得

1978年「コーラルガーデン」1990年「水中の驚異」と二冊の写真集を出版、水中写真家としての地位を確立

長年撮り溜めていたビデオを編集し、満100歳にして、48年振りの新作映画『ワンダー・アンダ・ウォーター 原色の海』を発表

ストーリーは何もなく淡々と美しい深海の世界が映されています

リュック・ベッソンの『アトランティス』と比べても、シンプルで下手に技巧に走ってない分、こちらの方が楽しめます

ディゾルブ(オーバーラップ)とカットつなぎのみで構成されていて、F・F・コッポラさえもその教えを請うたという洗練されたセンスは、全く古さを感じさせません

以前働いていたBarの壁がブラックライトで浮かぶ深海の絵が一面に描かれていたので、この映像をよく流していました

映画と言うよりは記録映画、もしくは芸術作品の部類に入るんじゃないかと思います

惜しくも本作発表後の2003年9月8日に死去されました(満101歳没)
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