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Vフォー・ヴェンデッタのHKのレビュー・感想・評価

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
3.0
以前からパケ写は知ってましたが18世紀頃が舞台の剣劇かなと思ってました。
今回見てみたら、未来のイギリスが舞台のDCコミックス作品とわかってビックリ。
架空のパラレル未来という設定は『ウォッチメン』にも少し似ています。
製作・脚本はウォシャウスキー兄弟(まだ姉妹になる前)で、『マトリックス』三部作製作直後の作品。
監督は『マトリックス』三部作で助監督だったジェームズ・マクティーグ。

主人公は悪政に立ち向かう仮面のテロリストと事件に巻き込まれた美女(ナタリー・ポートマン)。
強くて饒舌、ときにお茶目な謎の仮面男Vをヒューゴ・ウィーヴィング(『マトリックス』のエージェント・スミス)が演じていますが実は劇中一度も仮面を外しませんから誰だかわかりません。
N・ポートマン(当時25歳)は『スターウォーズEp3』の直後の作品。
前半はキレイな髪、後半は坊主頭で熱演(特殊メイクが得意なウォシャウスキー作品ですが、本作でポートマンは本当に髪の毛を剃ってます)しています。

序盤のVが悪漢(実は警察ですが)からポートマンを救うシーンはバットマンの登場シーンそっくり。
微笑んだ仮面はジョーカーも想起させます。
この見たような仮面は一般にガイ・フォークス・マスクと言われ、実際に起きた事件に絡むデザインで今や社会的な抗議運動の象徴として有名だそうです。

このダークなテイストは好みですが、いろんな作品の既視感があるのと展開に無理があり説得力に欠けるのが残念。
ヒトラーのような独裁者をジョン・ハートがピッタリの雰囲気で熱演してます。
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