ぼっちザうぉっちゃー

Vフォー・ヴェンデッタのぼっちザうぉっちゃーのネタバレレビュー・内容・結末

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

想像していた面白さとは違っていたけれど好きだった。
神への冒涜だの、過去の罪だの、第三次世界大戦だの、なんだか歴史にまたがる胡散臭いテーマ設定だなと思ったけれど、その実案外フェイクニュースとか、それを知ってて楽しむ視聴者とか、現代的にも分かりやすい風刺だったので抵抗はなかった。

ナタリー・ポートマンのピンクコスプレから丸坊主までのビジュアルのふり幅もすごいし、そしてやっぱ確かな演技力でちゃんと魅せてくれる。
Vのエプロン姿にもなかなか萌えたし、二人の掛け合いはどちらも発音良く、発声も綺麗なのでどこか演劇的な趣も感じる良さがあった。

期待していたアクションは意外に少なめで、どちらかというともっとテーマ的な、全体というか、理念の戦いで、ナチス的描かれ方、某合衆国への皮肉などのこの世界の社会構造を意識して、そしてVのキャラクターを愛することでより楽しめる内容だと思った。
特に終盤なにか既視感があるなと思ったら「コードギアス」だった。特徴的なマスクとマント。思い出してからは勝ち確の時のあの音楽が脳内で流れていた。

『ガタカ』とか『リベリオン』みたいな、少し前の、若干安っぽい雰囲気のあるあるディストピア系は、最後に込められたメッセージがとても素朴な感じがしてすごく好きだな。