Shin

Vフォー・ヴェンデッタのShinのレビュー・感想・評価

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
3.5
2020-90

国家の権力を強めるために、国民の自由を束縛し、メディアへの厳しい情報統制をする時代。過去にはウィルス拡散の恐怖を利用した政府支持率のコントロールや、人権無視した人体実験なども実施していた。
人体実験の犠牲となった仮面の男Vが、自らの復讐と国民の解放のために行動を起こす。

最初は全く話が見えないですが、進むにつれて徐々に明らかになっていく構成です。

テーマは為政者への批判で、国民よりも自らの権力を優先する権力者を、酷く最低なキャラで描いています。

一番目に付くのが、ふざけたマスクです。
1605年のガイフォークス事件から長い年月を経て、このマスクは民衆の怒りを象徴する物になり、またこの映画によって一層アイコニックな物になったみたいです。
Vの正体はは民衆全ての象徴であるとラストで語っていますが、Vがマスクをつけているからこそ象徴的な存在となりうるのでしょう。

オープニングから文学的な語りがあり、アクション映画でありながら、メッセージ色の強い内容だと感じました。

Remember, remember the 5th of November the gunpowder treason and plot. I know of no reason why the gunpowder treason should ever be forgot.

I have witnessed firsthand the power of ideas. I’ve seen people kill in the name of them...and die defending them. But you cannot kiss an idea, cannot touch it or hold it. Ideas do not bleed. They do not feel pain. They do not love.
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