やわらか

さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-のやわらかのレビュー・感想・評価

3.5
目黒シネマ「なつかし夏のアニメ祭り 銀河鉄道999」で、「銀河鉄道999」に続いて鑑賞。本作は昔々に劇場で観た筈だけど、もはや細かいところは覚えていないので新鮮に観れた。
 
第一作もそうだけど、劇場版は鉄郎ではなくメーテルの話で、メーテルというキャラクターの背景を使ってストーリーを束ねている。特に今作の方がその色は強いかな。マンガとかテレビシリーズのSFっぽい部分は少ない感じ。その意味で、この劇場版に関しては普通の冒険ものアニメの一作という位置付けではないかな。
 
連続して観て思ったけど、第一作の時点で劇場版としてのネタは出尽くしているよね。ハーロックとエメラルダスの客演も二番煎じだし、父親母親の話も一緒だし、富山敬演じる親友キャラも取って付けたようだし、これを作ってしまったことで第一作の位置付けがぼやけてしまうし。。。正直単体の映画作品としては蛇足だったんじゃないかなーと思う。
  
ただ、自分にとってこの作品の一番の思い入れはエンディング曲の「SAYONARA」で、透明感のあるメアリー・マクレガーさんの声がメーテルのイメージとあっているよね。英語の歌詞の中にフレーズとして日本語を織り込んだ作りは独特で非常に面白い。
 
Wikipediaを読む限り、メアリー・マクレガーさんは一作目ヒットしたけどその後ヒットが続かず、地道なキャリアを続けた人のようだけど、その中で1980年に日本のフェスに出演して優勝したらしく、この歌もその縁でできたのかもしれない。アメリカのチャートに入ったポップシンガーが、映画とは言えアニメの主題歌担当することって普通はないので、本人的にお仕事としてやっただけなのかもだけど、こういうユニークな曲が生まれたのでヨカッタヨカッタ。
やわらか

やわらか