キミシマムザ裕君

ビューティフル・マインドのキミシマムザ裕君のレビュー・感想・評価

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)
3.7
プリンストン大学数学科に入学したジョンナッシュは授業にも出ずひたすら「この世の全てを支配できる理論を見つけ出したい」と一人研究を続けていたのだが…

『グラディエイター』のラッセルクロウ×『ダビンチコード』などのロンハワードによる実話を脚色したヒューマンドラマ。
2001年のアカデミー作品・監督・助演女優・脚色賞受賞!
アカデミー系はとりあえず見ておくかということで視聴。


みなさんはジョンナッシュという数学者を知っているだろうか?
大学の経済系を勉強している方なら
「ゲーム理論」「ナッシュ均衡」
というキーワードくらい聞いたことがあるかもしれない。自分も政治経済学部経営学科なので一応知っていたが、その生みの親がまさか映画化していたなんてこのアプリをするまで知りもしなかった。そんなジョンナッシュの半生を描いているのがこの作品なのだ。
前半は孤高の天才がいかに周りから認められ、政府の機密任務に関わっていくかなのだが、暗号解読シーンなどはカッコイイものの正直そこまで面白いとは思わなかった。しかし、後半自分の斜め上をいく展開になっていき驚かされてるうちにあっという間に終わってしまった。
一つの分野に秀でているものはやはりどこか普通の人とは違う問題を抱えているのか…

主演のラッセルクロウはこの頃まさに黄金時代だっただろう。
『インサイダー』でアカデミー主演男優賞ノミネート、『グラディエイター』で受賞までした後に今作は作品賞!なんだこの三年間は!
青年期から老人になるまでを一人で演じ切るのも、病気で苦しむ演技も素晴らしい。日本の朝ドラなんて老人になったらいきなり俳優変えたりするのを考えるとやはりハリウッドはレベルが違う。
彼を支える妻役にはジェニファーコネリー。
こちはら助演女優賞受賞!濃ゆい眉で陳とした顔立ちで美しい彼女に常に支えられたら自分も闘っていける自信があります。だから誰か僕を支えてください←
他にも黒服に黒ハットに似合い過ぎの『ザ・ロック』エドハリスや『ダヴィンチコード』の色素薄いポールベタニーなど脇も堅い。ちなみに実生活ではポールベタニーとジェニファーコネリーが今作の共演をきっかけに結婚しているゾ!

アカデミー作品賞もなるほどなと納得できる品質の作品ではあったが、じゃあ何故4.0のボーダーを超えなかったのかというと、この少し事実を脚色しまくってるからだ。終わった後に気になってジョンナッシュを調べたところ正直ビューティフルなマインドを持ってるとは言えない中々の嫌な奴!
傲慢で冷酷でユダヤ人差別主義者で同性愛者でもあったらしい。
最愛の妻とは別に子供も生まれてるし、その最愛の妻も現実だと離婚してるし、公衆トイレでチン○チンだしちゃうしでもう悪いエピソード出るわ出るわ!
映画自体は素晴らしいのだが、一応事実を基にして作っているのだから”ビューティフル”な側面だけじゃなくてこっちの”ダーティ”な部分も見せるべきじゃなかったのか?と思ってしまった。
まぁだから脚色賞も受賞してるのかな?(笑)

ジョンナッシュの半生が気になる方、ラッセルクロウの名演技が観たい方、そして現在大学生でゲーム理論やナッシュ均衡に苦戦している方にはオススメの作品。