このレビューはネタバレを含みます
主人公目線の世界から、ガラッと真実が明らかになる画期的な手法に驚愕させられ、ある種の恐怖さえ覚えた。
精神病棟のショック療法や、危うく我が子を死なせてしまいそうになる場面など、残酷な現実がひしひしと伝わってきた。
自分の中にいる幻覚と上手く付き合っていくことは辛く大変なことだけれど、長く長く向き合ったジョン・ナッシュ。
離れることもできただろうが、彼を理解し献身的に支え続けた妻アリシアの姿に心温まる。
ただの変人と見られていたが、真理を追求していき最終的に功績が認められた姿には胸を打たれた。