ゆうり

ビューティフル・マインドのゆうりのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

観ないと観ないとと思い続けて後回しにしてた一本。アカデミー作品賞とる映画は今度から後回しにせず観なければと改めて感じさせられた。とても好きなタイプの映画でした。前情報無しでイミテーションゲーム的な映画なのかと思ってたらめちゃめちゃ驚かされたけど、チャールズ役のポールベタニーがダヴィンチコードの時もだけど何だか非現実的神秘的ビジュアルをしているせいでこいつ本物か?って序盤で勘付いてしまったところはあります(でもすぐその疑いは私の中で消えてたからどっちにしろビックリ)。統合失調症の人に怯えたり気味悪がったりするのは簡単だけど、本人からしたら誰を信じたらいいか分からないし生死に関わる幻覚見たら無視するのも困難を極める。シャッターアイランドと違ってジョンの元からの性格や仕事上病気が妻等周囲の人間に分かりにくかったのは描写がリアルで良い、さすが実話を元にしているだけはある。ショック療法のシーンはとてもじゃないけどアリシアが可哀想で見ていられなかった。私の父親も2年前まで統合失調症だったが2ヶ月の入院で済んで本当に良かった。長年の暴れ癖や辞職が統合失調症のせいだとは全く気づかなかったが、それが無ければ去年の離婚は無かったかもしれないし実際退院後は働いて穏やかになってることを考えれば統合失調症は本当に恐ろしい病気である。悲しいのは薬物による幻覚等と違って本人に責任が無いということだ(これを観る直前にトレインスポッティングを観ていたので尚のことそう感じた)。しかし周囲の人への被害は甚大になり得るしアリシアのような献身的な支えは不可能に思えるが、何があっても側に居続ける覚悟ができる人と出会えるのは素晴らしいことだと感じた。とにかくラッセルクロウはやっぱり良い!なぜ主演男優賞取れなかったか?!と謎に感じたが前年にグラディエーターでオスカーを獲っているので仕方がないと合点。ラッセルクロウは良い。後ハンセンが終始やな奴そう〜〜(偏見)だけど良い奴やん!っていう絶妙ラインで、良い。
ゆうり

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