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おかしなおかしな大追跡の一人旅のレビュー・感想・評価

おかしなおかしな大追跡(1972年製作の映画)
4.0
ピーター・ボグダノヴィッチ監督作。

宝石や機密書類が入った4つのカバンを巡って繰り広げられる大騒動を描いたスラップスティックコメディ。
多数の登場人物がホテル内で入り乱れながら激しいカバン争奪戦が展開される。ワンフロアに関係者の部屋が集結しており、あっちこっち行ったり来たりしながらどうにかしてカバンを手に入れようと奔走する人々の様子が面白おかしく描かれる。ターゲットである金持ち婦人の面前に不自然に立ちはだかって時間を稼いだり、部屋で出火して消防士が出動する騒ぎになるなどハチャメチャで現実離れした演出が楽しい。ホテルを飛び出した一行がサンフランシスコの坂道を舞台に繰り広げるカーチェイスも見もので、アクション映画ばりの激しい追跡劇が展開される。
バーブラ・ストライサンドのキャラクターも面白い。自己主張が異常に強く、気弱なライアン・オニールを好き勝手に翻弄しまくる。また、少しだけではあるが美しい歌声も劇中披露している。
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