凛葉楓流

怒りの葡萄の凛葉楓流のレビュー・感想・評価

怒りの葡萄(1940年製作の映画)
3.8
熱い!
不況下の、世の中の不条理に揉まれながら、家族が生きていく様、僕の好みです。しかもロードムービーだし、社会の腐敗に対する怒りが真正面から描かれているし、素晴らしいよ。

悪徳斡旋業者や、銀行、大企業、自警団、警察といった最悪な奴らから逃れて、家族を助けたのは政府というのは現代でも通じるよ。結局は福祉ですよね。

かなり序盤の、一家のお母さん(東京物語の東山千栄子に似てる)がイアリングをしまうシーン、音楽のせいもあって、ちょっと泣けてきた。
凛葉楓流

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