『“禍福”は糾える縄の如し…
幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互にやってくるということ。』
まさにこの通りに、意外なところで人と人との縁が発生し、本人たちも気づかぬうちに複雑に絡み合っていく…その絶妙さが皮肉なまでに絶品。本当に思いがけないところで繋がり、悪いことはできないな、と感じる。
ハラハラドキドキとする緊張感。
またも入江たか子の後ろ姿は美しい。
感情を殺し平静を装う様子はお見事。
最後まで怒涛の展開すぎて、幸福と不幸の表裏一体さに振り回される。
もっと旦那には苦しみぬいてほしかったが、心の奥は穏やかではないはず…
人により解釈が変わるラストだが、ゆりえさんの采配はなんやかんや程良いのかな、とも思えた。
「女の味方は女だけ」という主題歌の題名で分かる通りのストーリー。前篇、後篇と分ける意味が充分にある作品であった。
胸くそ悪い部分はあるけれども傑作。