ヨダセアSeaYoda

モンスーン・ウェディングのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

モンスーン・ウェディング(2001年製作の映画)
3.6
"嘘はイヤ。嘘に支えられた新生活なんて、間違ってるわ"

"人生には笑いが一番。"

【STORY】
 秘密や葛藤を抱えたまま、お見合いによる結婚を控えた花嫁アディティを中心に、親族や関係者達それぞれの人生や恋愛における価値観・すれ違いが描かれる群像劇。


【一言まとめ】
●色彩の美しい見事な群像劇
●これも価値観変容の過渡期を描く作品
●群像劇ならではの終盤の盛り上がり
●花嫁が家族の誰にも似とらん笑


【感想】
 マリーゴールド(っぽい花?)のオレンジが眩しい色鮮やかな美術に飾られた群像劇。
 大きく分けて5つのドラマが同時並行しており、登場人物を覚えるのも最初は少し苦労するのですが、気づけば全てのストーリーに夢中になっていました。

(DVDの特典に人物相関図があったので、観る前に写メったりすると便利かも!笑)

 つい先日『82年生まれ、キム・ジヨン(2019)』を観て、"価値観変容の過渡期を生きる事の難しさ" を強く感じましたが、今作も似た部分がありました。

 古くからのインド的価値観と、様々な国との交流や経済成長に引っ張られた新たな考え。
 それらが交錯する雑多でカオスな時代を、それぞれが精一杯自分らしく生きようとする人々の姿が純粋に胸を打ちます。

 終盤は群像劇ながらの魅力たっぷり。
 非常に胸を抉られる問題にしっかりと向き合うシーンや、タイトルにも象徴される煌びやかなシーンなど、様々な物語が一気にクライマックスに向かっていくのが気持ちよく、目が離せません。

 一個ツッコミを入れたいのが、ヒロイン・アディティのビジュアル。
 さすがに家族の誰とも似てなさ過ぎます。笑 複数国製作による忖度でしょうか…笑

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観た回数:1回
直近の鑑賞:レンタルDVD(20.10.12)
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