写真家 サラ・ムーンの監督デビュー作です。
少しませた少女と精神を病む青年との幻想的な恋を描いています。
画面全体はセピア色で
サラ・ムーンの写真にも共通すのるは
闇は不安なくらい闇なんです。
それは物語が危険さを孕んでいるからこそ
みているわたしを不安にさせるのかも
しれません。
少女アレクサンドラの家は母子家庭で母は登場せず。
ある日アレクサンドラは青年に誘拐されます。
でもそれは金銭目当てではなく
ただの逃避行。
初めては怖がっていたアレクサンドラは
次第に青年に寄り添っていくのです。
アレクサンドラの母の話しを聞きたがらず
髪の毛を無理やり切ってショートカットになったアレクサンドラをみて
“僕のおばあさんに似ているね”
と言うのです。
もしかして青年はアレクサンドラの…
2人はお互い必要な存在になります。
キャッチコピーが
“まどろみながら少女は恋をする”
ピッタリな表現です。
92年にル・シネマで公開ですが
当時のル・シネマらしい作品です。
そして今年4月にサラ・ムーンの写真展が銀座であります。
とても行きたい!!!