トト・ザ・ヒーローの作品情報・感想・評価

「トト・ザ・ヒーロー」に投稿された感想・評価

のび

のびの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この物語は、自分で自分の人生に評価を下してはいけないし、自分にとっては何気ないことでも、他人から見ればそれはかけがえのない幸福なのかもしれないことである、ということをわたしたちに突きつける物語だと言えるだろう。

あまり幸福とは言えない子ども時代を過ごした主人公のトマが、向かいの家のアルフレッドに羨望と恨みを抱き、本当はアルフレッドと取り違えられたのだ、自分の本当の人生はアルフレッドとして生きることだったのだと思ってしまっても、仕方ない面はある。

でも、トマがそんな悲しみを抱いているからこそ、姉のアリスとの関係は純粋で美しいし、父親がピアノを弾いて歌う場面は、ひときわ明るく輝いて見える。他人から見ればそれはかけがえのない幸福なことなのだと、老人になったトマがようやく人生の最後にそう気付いた。

そこでようやく、老人トマは幸福に包まれて自分の人生を全うすることができたのだ。わたしたちの目から見ると、それはひどく手遅れにも見えるが、トマにとってはそれだけで十分幸福だったはずだ。
イシ

イシの感想・評価

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あー、八日目の人か…。
なんかベタで白けたな。
うーん、今の気分にはあわなかった
先日、myfff 2018の短編の一つ「脚本家」でサンドリーヌ・ブランクを見つけて思い出し。

言わずと知れた傑作ですよね♪

全く無駄のない完璧な編集の92分。
この知名度とクオリティにして1274人のmarkは少なすぎ。
調べれば分かることですが、これ子供の青春物語ではありません。
老人の回想物語です。
とっても悲しくて切ない物語なのですが、キレのあるスタイリッシュな映像と所々のコメディ要素によって暗くて重い感じにはなっていません。
季節の変わり目に優しい涙を流したい貴方に一押し☆彡
やま

やまの感想・評価

3.9
自分のお気に入りの映画の1つに、「百万円と苦虫女」という作品がある。
何度も繰り返し鑑賞してる。
監督のタナダユキさんが、映画をやめようかなと思った時に、この作品に巡り会い、やめなくてもいいかなと思えたという。一人の監督の人生を動かした一作。どんな作品なのだろうとワクワクしながら鑑賞した。

結論としては、監督にどのように影響を与えたのか分からなかったけど、確かに映画的面白さの詰まった作品であったようには思える。

冒頭。一人の男が殺人を犯したと告白するシーンから始まる。殺害現場、犯人と思われる男。めまぐるしいほどのモンタージュを多用し、物語が進んでいく。
犯人の過去と殺すまでの過程、時系列が入り乱れる。
冒頭から自分は、主人公が一体どの人物を殺したか彼の人生をみせていき、それを推理する物語なのかなと思った。自分の好きな小説家の沢木耕太郎の「血の味」なんかを思い出させられたのだけれど。

殺したと思われる人物アルフレッドくんは開始早々から現れる。そしてどうやらこの映画は、姉に恋した弟の物語であるとわかってくる。

そしてこの姉、当時11歳だというが風呂場での裸のシーンなどもあり体当たり演技。その演技もあり、弟がなぜ姉に惹かれるのか分かる。その背景には好きだった父親の死、母の死がある。

その後の展開からも、彼は何1つ上手くいかなかった人生を送ったと分かる。
彼は愛する姉といたいという思いで生きてきたと見えるが、自分には、ただ幸せになりたかったのだろうと思えた。

悲痛なラストから、あの楽しい曲、ブンブン言わせてるあの曲が流れるが、とてもじゃないけど楽しめない。あまりにも悲しすぎる。僕は本当は隣のアルフレッドくんの家の子だったんだと。冒頭のこのセリフは、あまりにも好きだった父親、姉を失った悲痛な思いから生まれた彼の嘘なんだろうなぁ。あるいは思い込み。

こんな死に方しないようにしなきゃと思えたのだろうか。タナダユキさん笑

当たり前かもだけど、「ミスターノーバディ」思い出させられた。人生後悔するなっていう監督からのメッセージなんだろうな。
こんな傑作を観てなかったとは。産まれてすぐに隣のベッドの子と入れ替わってしまい…。目を逸らしたくなるシーンはあるが、悲観が一つもない映画。苦悩と幸福が仲良く共存してる稀で 実践的な幻想映画。すっっごく好き。愛する『ハロルドとモード』を思い出す独特な愛。それが溢れてる。ミステリーを含むが純粋な愛の映画。
Kibasyan

Kibasyanの感想・評価

3.9
カート・ヴォネガットの空想とジョジョの荒木飛呂彦のサスペンス要素が合わさった人生妄想的回顧録。吉良吉影の親父を思い出した。
yukari

yukariの感想・評価

3.7
狂気!ブン♪

幼少の頃の姉アリスには観ていてこちらがドキドキしてしまうほど色気があった

陽気な音楽が頭から離れない
可愛い男の子が出てくる映画だと思って軽い気持ちで観たわたしにとっては衝撃的すぎた
妄想じいさん
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