サンリオが制作していた謎の映画。
ピアニストのリチャード・クレイダーマンがストーリーテラーで、ジョセフじいさんという謎のおじさんが営む想い出を売る店に訪れる様々な事情を持った人の過去を回想するお話。
編集や脚本がかなり雑で、各キャラクターの出会いと別れといった特徴的な場面しか描かれないので唐突に恋愛関係になったと思えば次のシーンでは別れていたりする。
使われている楽曲は全てリチャード・クレイダーマンのもので、そこだけ見るとちゃんとした映画のようにも見えたり見えなかったり。
ジョセフじいさん、急に「甘ったれるな!」とか言って女性の頬をぶったりするので普通にパターナリスティック。日本のジェンダー観はこの時代こんなものだったのかもしれないけど、フランスの俳優が演じているのでより不自然さが際立つ。
あと、イタリアの町であるヴェネツィアのことを昔は英語読みのベニスと呼ぶことが多かったと思うけど、前者が一般的になったのはここ30年以内のことなのかも。変なところで勉強になりました……。